WEBで文章を書く際に注意する事
世界中にページが公開されている意識を持つ
WEBサイトを作成し、公開しているという事は、インターネットに接続した世界中の誰もが観覧可能な状態であるという事を強く意識しましょう。
観覧数の多い少ないはあるにせよ、誰かが自分の作ったページを見ています。
インターネットやSNSが大きく普及した現在では、良い意味でも悪い意味でも何かあると、たかだかWEB上の1ページであっても多くの注目を集めてしまう可能性が誰にでもあります。
何も考えずに書いた文章が大きな問題となる可能性があります。
また、あなたの作ったページを見ているのは、『人間』だけではありません。
『ロボット(クローラー)』もあなたの作ったページを見ているため、クローラーに対しても適切な文章を書く必要があります。
『SEO対策』を意識したコンテンツの作成もとても重要ですが、その前に、ルールや法律を守った文章を書けるようにしましょう。
悪気無くルールを破ってしまう場合も多いため、知っているのと知らないのでは大きな違いがあります。
『最低限のルール』は頭に入れておきましょう。
著作権に注意
一番良く見かけるのが、著作権の侵害です。
著作権の侵害に当たるケースか否かを判断するには『私的利用の範囲』であるかが重要です。
良く見かける【歌の歌詞】を例にしてみましょう。
『自分の歌の練習』のために、歌詞をメモしたり、コピーしたりするのであれば何も問題はありません。
しかし、WEBの世界では話が違います。
例え、『自分の歌の練習』のためであってもWEB上に公開し、『誰でも見られる状態』にしてしまうと、『私的利用の範囲』を越えてしまいます。
歌や歌詞の多くは、日本では『JASRAC』が管理している事が多く、使用料や損害賠償を請求される恐れがあります。
良く『YouTube』で『歌ってみた』などで歌を歌ったり、歌詞を掲載したりしていますが、Youtubeが許諾手続を行っているため問題無い行為です。
しかし、自分のサイトやSNSなどは、『許諾手続』を行っていないため、無許可で掲載する行為は著作権の侵害にあたります。
個人で『使用料』をJASRACなどに支払っていれば問題はありません。
『歌詞』を例にお話しましたが、著作権の侵害の対象になるのは歌や歌詞だけでなく、新聞や雑誌の記事、他の方が作成したWEB上の文章なども対象になります。
どうしても使いたい場合は、権利の所有者に許可を得る必要があります。
とは言え、色々なページを作成していると、著作物の文章をどうしても利用したい場面も出てきます。
毎回、所有者の方に許可を得るのも大変ですし、小さな個人のブログサイトなどから許可申請が頻繁に届くと、所有者側も対応できません。
そこで登場するのが『引用』です。
『引用』を正しく使えば、権利者の許可を得る事なく掲載する事が可能になります。
『引用』の使い方(ルール)
正しく『引用』すれば、法律上問題はありませんが、使い方を間違えると、『盗用』となり、著作権の侵害となる可能性があるため注意しましょう。
まず、『文化庁』の公式ページに書かれている内容を『引用』してみたいと思います。
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)
少し補足したいと思います。
(1)の『必然性』はかなり曖昧でグレーな部分であり、明確な決まりがあるわけでは無いため、引用する際は特にこの部分に注意しましょう。
要は、引用を使用する『必要性』があるかが焦点で、『引用』を用いる必要が無いと判断されれば、『正しい引用』とはならず、罰せられる可能性があります。
ここでは、著作権や引用の話をしているので、文化庁の公式文書が説明の際に必要になるため、問題無いですが、このサイトの全く関連の無い別のページにいきなり上記の引用を用いれば『必然性』は無いため、著作権の侵害にあたる可能性があります。
(2)に関しては、明確な記述上の決まりがあるわけではなく、自分のコンテンツと引用部分が明確に分かれていれば問題ありません。
文字の『大きさ』『太さ』『フォント』『色』を変えたり、『背景色』を変えたり、『枠で囲う』など見た目上の変化をつける事が大切です。
引用部分を『<blockquote>』で囲うのが一般的です。
使っているテンプレートによってどのように表示されるかは異なるかと思いますが、上の引用例のように『"(ダブルクオテーション)』が表示されるデザインを良く見かけます。
お使いのテンプレートが<blockquote>のデザインがCSSに設定されていない場合は『blockquote CSS』などで検索すると、色々なデザインが出てくるかと思います。
また、<blockquote>は、この箇所は『引用』部分とクローラーに伝える役割もあるため、引用する際は使用をおすすめします。
(3)に関しては、あくまでも自分の著作物(文章などのコンテンツ)がメインで、コンテンツの中のとある箇所で『引用』が使われなければいけないという意味です。
引用部分がメインのコンテンツになってしまうと、『正しい引用』とはなりません。
(4)に関しては、出所、出典などを記載します。
本や雑誌などから『引用』すれば本や雑誌の『名前』『著者』を記載し、歌詞などであれば、『曲名』『作詞者』などを記載します。
WEB上からの引用であれば、『サイトタイトル』『ページタイトル』『見出し』などを記載し、『リンク』も付けるのが一般的ではないでしょうか。
もう1つ付け加えます。
『引用』する際は『そっくりそのまま』転載しましょう。
句読点はもちろん、要約するなど文章を変えたり、削ったり、付け加える事はできず、1字でも変えてしまうと引用にならないので注意して下さい。
薬機法に注意
以前は、『薬事法』と呼ばれていましたが、2014年にその内容が改正されると共に名称も『薬機法』に変更されました。
非常に長い文章が記載されており、完全に薬機法を理解するのは中々難しいです。
【医薬品】【医薬部外品】【化粧品】【医療機器】【健康食品】【健康器具】【ダイエットサプリ】などの製作・販売に携わっている方で、関連するページを作成する方はしっかりと勉強して注意して文章を書く必要があります。
ブログサイトなどを運営する方でも、何らかの商品を紹介する場面があるかもしれません。
特にアフィリエイトなどされる方は、【化粧品】【健康食品】【健康器具】【ダイエットサプリ】などのジャンルは人気のジャンルです。
それらのジャンルの商品を紹介する際、商品の『品質』『安全性』『効果』『有効性』などを書く際は細心の注意を払いましょう。
100%の人に効果があるもので無ければ、例えば『抜け毛が無くなる!』などと断定してしまえば、即アウトです。
商品を売りたいがために、誇大広告や誤解を招く文章になってしまう可能性がとにかく非常に高いです。
上に挙げたようなジャンルの商品を扱う方は、とにかく『薬機法』という存在をしっかりと認識し、良く調べてからページを作成しましょう。
上手に説明する知識が無く申し訳ないです。
景表法に注意
先ほど登場した『薬機法』では、医療品や化粧品、サプリなどといった、主に健康に関するものに対して事細かに決められていましたが、『景表法』に関してはあらゆる商品やサービスに対して取り決められています。
実際の商品やサービスよりも良く見せかける表示を取り締まるのが主な目的となる法律です。
他にも景品などの最高額を制限する法律も含まれています。
WEB上で商品を紹介・販売する際、実際の商品やサービスに対し『誇大』な表現を用いたり、『勘違い』させる表現を用いたり、当然ですが『偽った』記載などをしてはいけません。
商品を販売するサイトを作る際や、アフィリエイトをする際は、商品やサービスを購入してもらいたい気持ちはわかりますが、消費者の方を惑わすような表現は絶対に止めましょう。
日本一安い!
果汁100%(果汁100%でないのに)
通常5,000円の所、今だけ、2,980円!(5,000円で販売していた期間は無く常に2,980円で販売しているのに)
総額1万円ポッキリ!(実は他にもお金がかかる項目あり)
などなど様々な事例があります。
国産と記載しながら外国産であるなど明らかに嘘である表記がいけないというのはわかり易いかと思います。
上にあげた、『日本一安い』や『今だけ2,980円』などは、製作者側としては、『安い』という事をわかりやすく伝えたいだけで、悪意が無い場合も多いかと思いますが、消費者の方に『誤解』を生む記載であり、好ましい表現ではありません。
本当に日本一安いのであれば問題無いかもしれませんが、自分の知らぬどこかで安く販売されている可能性は十分にあるため、『不確実な情報』も掲載しないようにしましょう。
個人情報に注意
良く問題になるため、詳しくは書きませんが『個人を特定できる情報』は記載しないように注意しましょう。
自分以外の他人はもちろんですが、『自分の情報』にも気を付けましょう。
何も考えずに掲載してしまうと、大きな問題を引き起こしかねません。
しかし、WEBで集客する際には、どこまで表示するかの線引きが難しいものです。
『誰が発しているかわからない情報』よりも『発信者のわかる情報』の方が『信憑性』や『説得力』があるのは確かです。
住所や電話番号といった情報を掲載するのはとても危険ですが、『人となり』や『経歴』など説得力の増す情報は掲載する価値があるかもしれません。
重複コンテンツに注意
ここで言う『コンテンツの重複』は、似通った内容のページを意味しています。
重複コンテンツを作ってしまった場合、『検索結果の表示』『SEO対策』の面で悪影響をもたらす可能性があります。
例えば、【WEB 著作権】といったキーワードで検索したとしましょう。
検索結果に表示されたコンテンツを1ページ開き、問題が解決し検索を終了する場合もあるかと思います。
1つ目のコンテンツでは問題が解決されず、他のページを調べてみたり、その情報は合っているか、他の情報は無いかと色々なページを開く場合もあるかと思います。
そういった場合、開いた1つ1つのコンテンツの内容には多かれ少なかれ違った内容が書かれているかと思います。
これは、Googleが同じ内容のページは1つに絞って他は表示させないようにしているためです。
開いても開いても同じ事しか書かれていなければ、ユーザーは調べるのが嫌になってしまいます。
そのため、クローラーに他のサイトとは違う内容で書かれていると認識してもらう必要があります。
他にも、重複コンテンツと認識されると、ペナルティを受ける可能性もあります。
いくつか重複コンテンツになってしまう例を挙げてみたいと思います。
01コピーによる重複
他のサイトのページを丸々コピーしてページを作ってはいけない事は簡単にわかるかと思いますが、
- 他のサイトのページ内容を少し変えてページを作る
- 複数サイトのページの部分部分をつなぎ合わせてページを作る
などの行為もNGです。
クローラーにコピーした内容と判断される可能性が高いです。
このような行為を行ってしまった場合、自分のサイトの『検索順位低下』『検索順位圏外へ飛ばされる』『ページがインデックスされない』などといったペナルティを受ける可能性があります。
自分のサイトが被害を受けるのは『自業自得』ですが、場合によっては、コピー元のオリジナルサイトの作成者の方にも迷惑が及ぶ可能性もあるため、他の記事のコピーは絶対に止めましょう。
もちろん、ページを作る際に他の方の作ったページを調べる事も多いかと思いますが、必ず『オリジナルの文章』、『オリジナルの内容』で文章を書くようにしましょう。
02コンテンツ不足による重複
①のように意図的にコピーした場合以外でも重複してしまう可能性があります。
『ページ内の文字数が少ない』場合です。
いくら文字数は少なくとも、一言一句同じ文章になる事は無いかと思いますが、コンテンツ量が少なければ少ない程、内容がかぶる可能性が高くなります。
SEO対策でページ内の『文字数』について良く議論されますが、そういった話は抜きにしても、ある程度の文章量は必要で、文章量が多くなるほど、内容が他ページと類似する可能性は低くなると思います。
03類似ページの重複
例えば、商品を販売するサイトを作成する際に同じ商品の『色違い』『サイズ違い』の商品ページをそれぞれ作成したとします。
そういった場合、それぞれのページはほとんど同じ内容の『類似ページ』になってしまう可能性が高いです。
他にも、PCとスマホでの表示ページを分ける場合や、同じ形態のお店を複数店舗展開し、お店のWEBページを分ける場合などにも、類似ページが出来てしまう可能性があります。
こういった場合は、ペナルティを受ける可能性はかなり低いですが、意識して内容を変えて異なるページと認識してもらうのも1つの手です。
しかし、どうやっても同じ内容になってしまう場合があるため、そういった際は文章では無く、『canonical』などの設定を使って問題を回避します。
別記事で、canonicalの使い方に関して書いているので、そちらもご覧いただければと思います。